2010年4月24日土曜日

物語-6


 邦彦は何事もなく店員としての生活を送っていたが一つだけ気になることがあった。時々やって来る黒人3人組が、支払いもせずに飲食物を持ち出すのを皆が見てみぬフリをしていることだ。ある日、いつものように店内の食べ物を食べ始めた3人組に対し、邦彦は我慢できずに声をかけた。「代金を払ってもらわないと困ります。勝手に物を食べるのは泥棒ですよ。」
「こいつ英語しゃべってるぜ。」
「この町の決まりをジャップに教えて...


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